プリント途中で下図のようなかすれた模様が見える時は、何が原因として考えられるでしょうか?
上図はフィラメントがTPUの場合にブッシュのような形状を出力した場合のものです。白っぽく斜めに点線上になっている部分は引っ張ると隙間ができてしまいました。どうやらレイヤ同士がうまくくっついていないようです。
色々と調べた結果、TPUフィラメントが螺旋状になってヒーターに挿入されているのが原因と分かりました。どうやらノズルから射出される時にフィラメントを回転させるようで、それで後続のフィラメントが捩られてしまうようです。おまけにTPUフィラメントは元々柔らかい素材なので余計捩れが発生しやすいようです。この捩れは、ヒーター温度を少し高めに設定することで解消します。
元々のヒーター設定温度は200°だったので、これを210,220°と上げていくとTPUフィラメントの捩れは解消されて、引っ張ってもレイヤ同士が剥がれないようになりました。今回のTipsはほんの一例です。今後も3Dプリンタを利用する際のちょっとしたお役立ち情報を随時お伝えしていきますので、どうぞご期待ください!